更新:2003年2月16日(日) 09:51 (日本時間)
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「NO!監視」ニュース 【創刊号】 2002-12-12

 今、私たちの市民生活を監視するカメラが急増しています。新宿歌舞伎町の監視カメラ、全国各地に設置され始めた「スーパー防犯灯」という名の監視カメラ、地下鉄・JRの駅などに取り付けられているカメラ、商店街やコンビニエンス・ストア、ファミリーレストランなどに設置された監視カメラ……。


 新しく設置されるカメラはほとんどデジタルカメラです。映像がデジタルで記録されることによって、警察によるおそろしい市民監視が可能になります。「顔貌認識技術」というハイテクを使えば、元データと一致する顔かどうかを瞬時に判断することができるというのです。例えば運転免許証の作成時に警察が保管している顔写真を元データにすれば、誰が、どこを歩いているかがリアルタイムでわかるといいます。だから、この「顔貌認識技術」を導入した監視カメラ・システムは人間Nシステムと呼ばれるわけなのです。


 大阪・池田小事件をひきあいに「防犯」の名目で全国の国公立の小・中・高・大学校に校内監視カメラを設置することが計画されています。私立大学にはすでにドシドシ設置されつつあります。小学校の周辺路上にも、「スーパー防犯灯」と同様の監視カメラ・システムが張り巡らされつつあります。今や、監視カメラのネットワークは、点から面に拡大しようとしているのです。「防犯」のためだから、と見過ごしているわけにはいきません。警察が、様々の監視カメラ・システムを結びつけて、「顔貌認識技術」を導入すれば、容易に人間Nシステムができてしまうのですから。しかも、この監視カメラで得た情報が、住基ネットの11桁の番号をキーとして住基ICカードの情報とリンクされると大変なことになります。市民一人一人の一挙手一投足が、政府・警察によって監視される社会になってしまいます。


 そこで、私たちは、監視社会の進行にストップをかけるとりくみをおこなうため「監視社会を拒否する会」を発足させました。



※Nシステムとは
自動車ナンバー読取装置のこと。1986年に配備開始された。通過する車両のナンバーをすべて読取り、手配車両ナンバーと瞬時に「照合」する。現在全国で約740箇所設置されている。(「一矢の会」調べ)

 みなさん! 私たちがよく使うセブンイレブン。あの狭い店内に、ナント!14個も、15個も監視カメラが付いているのをお気づきですか? とりわけ入口近くの天井には、おわん型(=ドーム型)の、一見カメラには見えないカメラがあって、店を出入りする客一人ひとりの顔を正面からバッチリ撮っているのです。


 これは、ちょっとやりすぎではないか!――私たちは、12月6日に、セブンイレブン本社に、このカメラを付けた目的、運用方法を質す「公開質問状」を提出しました。対応に出てきた総務本部の渉外担当者は、「ドーム型のカメラはアイワイ・バンクのATM(自動支払機)の防犯システムのカメラであり、SOK(綜合警備保障)が管理している」という事実は認めたものの、それ以外の質問に関しては「この場では答えられません」の一点ばりでした。利用客の個人情報の取り扱いにかんする社内の規則があるかどうかも、「すぐにはわからない」と答える始末です。店内にカメラをたくさん付けているのに、このカメラで撮影され録画される利用客のプライバシーの保護について、まともに考えているとはとても思えない対応でした。


利用客のプライバシーが丸見えに――録画を警察に提供?!


 私たちが、中野区にあるセブンイレブンのお店の何人かの店長に問い合わせたところ、ドーム型カメラについては店長自身が、ATMの防犯のためとしか説明を受けておらず、何をどう撮影しているのか、記録されたものがどう扱われているのか、についてまったく知らされていないというのです。しかも、「ATMの防犯のため」と言っても、このドーム型カメラはどの店でもほぼ4台あって、ATM付近だけではなく、店の入口付近やレジの近くにもついており、ATMを利用しない客もみんな撮影されています。


 アイワイバンクに聞いたところでは、このカメラは常時撮影し録画しており、警察から「捜査関係事項照会書」という書類を見せられれば、店内での事件でなくとも録画記録を警察に貸し出すというのです。利用客である私たちが、いつ、何を、誰と一緒に、買ったかということは、極めてセンシティブな個人情報です。にもかかわらずその情報が、私たちの知らぬ間に収集され、「防犯」の名目で勝手に流用されているのです。何とも怖ろしいことです。


 また、カメラメーカーの話では、警察がコンビニエンス・ストアのオーナーに対して、店の前の道路が撮影できるようにカメラの向きを変えるように要請しておいて、店の前を通行する車の調査のためにビデオを借りていくということも行われているというのです。


 すでに名古屋市で、港区町にあるコンビニの「サークルK」に日本ではじめて警察署に直結している監視カメラが設置され、昨二〇〇一年十月から運用を始めました。愛知県警の予算で設置され、映像は港警察署がモニターしており、録画したものを港署が遠隔操作で検索できるというのです。警察は、コンビニを「第二の派出所」として活用しようとしているといわれています。こうしたコンビニ監視カメラと、全国の幹線道路に張り巡らせているNシステム、新宿歌舞伎町に設置された警察直結の最新式の「街頭防犯カメラシステム」、「スーパー防犯灯」などが一つに結びつけられれば、警察の監視システムが網の目のように張り巡らされることになります。これでは、市民の日常生活が常時監視される社会を描いた『1984年』の著者、ジョージ・オーウェルも真っ青ではないでしょうか。こんな超監視社会はまっぴらごめんです。人権無視の監視カメラの氾濫に目をつぶっていることはできません。
(すでに設置されている主な「街頭防犯システム」については、資料参照。)

「サークルK」土古町店

名古屋市港区のコンビニエンス・ストア「サークルK」土古町店。右下の写真(カメラ部分の拡大写真)が、愛知県警が遠隔操作しているカメラ。
(『週刊金曜日』12月13日号 小谷洋之さんのレポート参照)

セブンイレブンは誠実な回答を!


  12月6日に、「この場では答えられない」と返答するセブンイレブン本社にたいして、私たちは、一週間後の12月13日に正式に回答するよう求めました。しかし、その後、セブンイレブン本社は、「13日には無理」として回答しませんでした。私たちは、「12月19日に再度訪問するので、回答して下さい」と要請しています。

狭い店内に ナント! 14台の監視カメラ

セブン‐イレブン・A店

ドーム型 6台  店長いわく「死角はありませんが」「もちろん、録画は警察に渡しますよ」。ドーム型は、出入りする客を2台で、それぞれ正面から撮影している。
筒型 8台

※センシティブ情報
個人の思想、信条や国家機密など、その取り扱いに極めて慎重を要する情報をいう。


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