今、私たちの市民生活を監視するカメラが急増しています。新宿歌舞伎町の監視カメラ、全国各地に設置され始めた「スーパー防犯灯」という名の監視カメラ、地下鉄・JRの駅などに取り付けられているカメラ、商店街やコンビニエンス・ストア、ファミリーレストランなどに設置された監視カメラ……。
新しく設置されるカメラはほとんどデジタルカメラです。映像がデジタルで記録されることによって、警察によるおそろしい市民監視が可能になります。「顔貌認識技術」というハイテクを使えば、元データと一致する顔かどうかを瞬時に判断することができるというのです。例えば運転免許証の作成時に警察が保管している顔写真を元データにすれば、誰が、どこを歩いているかがリアルタイムでわかるといいます。だから、この「顔貌認識技術」を導入した監視カメラ・システムは人間Nシステムと呼ばれるわけなのです。
大阪・池田小事件をひきあいに「防犯」の名目で全国の国公立の小・中・高・大学校に校内監視カメラを設置することが計画されています。私立大学にはすでにドシドシ設置されつつあります。小学校の周辺路上にも、「スーパー防犯灯」と同様の監視カメラ・システムが張り巡らされつつあります。今や、監視カメラのネットワークは、点から面に拡大しようとしているのです。「防犯」のためだから、と見過ごしているわけにはいきません。警察が、様々の監視カメラ・システムを結びつけて、「顔貌認識技術」を導入すれば、容易に人間Nシステムができてしまうのですから。しかも、この監視カメラで得た情報が、住基ネットの11桁の番号をキーとして住基ICカードの情報とリンクされると大変なことになります。市民一人一人の一挙手一投足が、政府・警察によって監視される社会になってしまいます。
そこで、私たちは、監視社会の進行にストップをかけるとりくみをおこなうため「監視社会を拒否する会」を発足させました。