更新:2004年4月24日(土) 15:00 (日本時間)
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杉並区条例で監視カメラの規制は可能か?

杉並区内の監視カメラ設置状況(1)

 山田杉並区長が区議会に提出した「杉並区防犯カメラの設置及び利用に関する条例案」(以下、防犯カメラ条例と略す)が、3月2日に総務財政委員会において可決された。この条例は、杉並区内の「道路、公園その他規則で定める多数の者が来集する場所に防犯カメラを設置しようとする場合」には、カメラ取扱者に「防犯カメラの設置及び利用に関する基準」を定めて杉並区長に提出する義務を課している。この条例によって、監視カメラの増加に規制をかけ市民のプライバシーを保護することができるのかどうかを検証するために、杉並区内の監視カメラ設置状況についての実地調査を行った。現在杉並区内には、誰が、どのような場所に、どのような目的で監視カメラを設置しているのだろうか?
A.道路・公園に設置されているカメラ
(1)スーパー防犯灯(浜田山地区、19機)
(2)Nシステム
B.区の施設に設置されているカメラ
(1)杉並区役所
(2)その他の施設
C.商店街に設置されているカメラ
高円寺パル商店街
D.JR、地下鉄、私鉄など鉄道各駅に設置されているカメラ
E.スーパー、コンビニなどに設置されているカメラ

 
A.道路・公園に設置されているカメラ
(1)スーパー防犯灯(浜田山地区、19機)

警視庁が2002年度に杉並区浜田山地区に設置した「街頭緊急通報システム(スーパー防犯灯)」(写真@)。京王井の頭線浜田山駅南側の浜田山公園から三井高井戸運動場沿い、柏の宮興銀グランドの周辺に、「スーパー防犯灯」が19基設置されている。人通りは昼間でもまばらだ(写真A)。どうして住宅地や商店街にではなく、グランドに取り囲まれた道路に設置したのかが疑問だ。しかも目立つような看板もついておらず、普通の街路灯との区別がつきづらい。赤色灯とドーム型カメラが目印といったところか。
 この「スーパー防犯灯」は、一地区(19基ワンセット)で3000万円かかるといわれている。その機能は、歩行者が緊急事態に遭った際に、「緊急通報ボタン」を押すと、赤色灯が点灯し非常ベルが鳴る。同時に警察官とインターフォンで通話ができる、という仕組みだ。ここで注意が必要なのは、このスーパー防犯灯に設置されている「防犯カメラ」は、通報ボタンを押したときに始めて作動するのではなく、「常時作動」し、「映像が録画されている」ということだ。しかし、スーパー防犯灯を見ただけでは撮影・録画されていることに気がつく人はまずいないだろう。録画記録は、24時間で「必要がなければ自動的に上書きされ、以前の映像は消去されます。また、常時監視はしていません」と警視庁は説明している。しかし、それが本当かどうかは確かめようがない。
 浜田山駅前には、派手な黄色いジャンパーを着た「杉並区安全パトロール隊」の初老の男性二人が立っていた。通勤・通学時間帯でもないのに、私が調査をしていた一時間以上もの間、駅前を巡回していた。

 

写真@スーパー防犯灯(浜田山地区)         
 
写真Aスーパー防犯灯(浜田山地区)

写真B浜田山駅前を巡回する杉並区安全パトロール隊

 

(2)Nシステム

 写真Cは、高円寺南一丁目の青梅街道に設置されているNシステム(自動車ナンバー自動読み取りシステム)の端末だ。その下を通る車のフロント部分を一台残らず写真撮影し、そこから車のナンバーを解析し、登録されている盗難車輌 などのナンバーと照合するシステムだ。単にナンバーだけでなく、ドライバーと助手席も撮影している。杉並区内だけでも主な幹線道路(環七、環八、青梅街道)に4カ所設置されている。
 この他に、Tシステム(旅行時間測定・提供システム)やボイスシステム(交通監視指導システム)、Hシステム(高速走行抑止システム)などの端末カメラが路上の至る所に設置されている。これらは、その役割や機能にこそ多少の違いはあるが、車を写真やビデオで撮影しているという意味では、Nシステム同様に警察による国民の行動監視に使われている可能性が高い。
 最近は、通過する車だけではなく、歩行者を狙ったカメラもつけられている。しかも、警察は改良を重ねて「ドライバーからは発見されにくい」N端末を開発している。

 

写真CNシステム端末(青梅街道・高円寺南) 写真DTシステム端末(青梅街道・四面道)

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