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02-10-07 【北陸中日新聞】
駅の通路を歩いていたら、天井のカメラと目があった。もう少し…
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駅の通路を歩いていたら、天井のカメラと目があった。もう少し行くとまたカメラがあって…先日の米国紙の記事を思い出した。いわく、ニューヨーク市の平均的人間は一日に七十四回、無人カメラに記録されている▼これを多いと見るか、少ないと見るかは人さまざまだろうが、街にいくつもの「目」があるのは間違いない。ある調査ではこの種のカメラは全米に約二百万台、人口百四十人当たり一台の割合で稼働している▼マンハッタンには二千四百台ほどあり、約一割が公的機関の設置で、残りは私企業の防犯用などだ。にらんでいますよ、というだけの偽物もあるが、別の角度から必ず本物が見ているそうだ。そう思うと気味悪いが昨年の同時テロ以降、監視社会に異を唱える声はあげにくくなったと記事は結んでいた▼監視カメラは日本でも盛り場などで設置が進んでいる。犯罪の多発に悩む商店街が自主的に設けたところもある。仕方のない面もあるが、半面、見られていることは悪いことをしなくとも気持ちのいいものではない▼つい最近、米国の駐車場に止めた車で母親が子供を虐待した事件が起きた時、全米のテレビ視聴者はまず事件に怒り、次に事件の一部始終を写していたカメラの存在に驚いたそうだ。ビデオテープがどうやって局に持ち込まれたかは別として、自分も知らぬ間に誰かに見られているという当惑だ▼この当惑に対する答えは、市民権の国、米国にもまだない。ただ言えるのは、もしカメラが社会の健全を保つなら、それこそ不健全だという未来不安だ。
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