池袋と渋谷で警視庁設置「街頭カメラシステム」の運用が開始(本紙前号参照)されて、すでに6カ月が過ぎた。新宿歌舞伎町にある50台と共に、これらの警察の監視カメラシステムは、いかに活用≠ウれているのか? 追跡してみよう。
(一)池袋西口
その後の当会の調査によって、池袋を包囲するようにNシステムが新設されていることが判明した(上池袋〜東池袋〜西池袋〜大山金井町をつなぐ6カ所)。設置されたのは、西口のカメラ稼働開始に合わせたようにほぼ同時期であった。
さっそくNシステム調査の専門家・一矢の会に確認してもらったところ、いずれも「N」に間違いなしとわかった(Nシステムニュース33号・4月25日)。ジャーナリストの小谷洋之氏もこの問題に注目し、独自の取材で、この「N」が都費によって設置されたものであり、「外国人犯罪対策」を名目にして「予算要求」されていたことをつかんだ(同紙34号・7月30日)。
じつは、かの歌舞伎町でも、まったく同様に「街頭防犯カメラシステム」の設置と同時に周囲を囲むように「N」が設置されていた(同紙23号・02年6月10日)。歌舞伎町でも池袋西口でも、車も人も、完全なリアルタイムの警察監視下にある、ということになる。秋の警察人事でも「テロ対策」と並んで「繁華街対策」が強調されている。生活安全警察は、何を狙うのか?
(二)渋谷センター街
8月26日午前7時30分、渋谷センター街で、酔って路上で寝ていた男性の財布を盗んだ少年が、犯行からわずか10分でスピード逮捕されるという事件が発生した。なんと、警察官は、渋谷署の中継モニターで犯行を生中継で見ていたという。
「街頭カメラのおかげで即逮捕」というC大本営発表Dが朝日新聞(8月27日朝刊)の大見出しである。
この記事から、私たちは何がわかるか?
・ひったくり犯とされた少年と同じように、すべての市民が常に監視されているということ。6ヶ月間でわずか1件の「お 手柄」と引き替えに市民が丸裸にされて良いわけがない。
・本当に「カメラのお手柄」と言えるのかは、大いに疑問。ひったくり犯がもしも殺人犯だったら、警察はどう発表したのだろうか。「モニターしているうちに殺されました」……? 仮にひったくり事件が真実とすれば、寝込んだ酔っぱらいは「カメラの効果」を宣伝するための餌にされたということではないのか?
「危ないよ」と起こしてあげるほうがよっぽど「防犯」になるハズ。
垂れ流される情報を鵜呑みにせず、カメラ地帯での酒飲みはせず、が市民の心得である。